冬の「ゆうき合宿」
朝食はバイキングでした
すると
ここでも個性が出まして
こんな風だったり あんな風だったりします
ひとり一人顔や体つきが違うように、食の好みも人それぞれ。
子どもであっても、子どもだからこそ、顕著に現れます。
こうしてブログに掲載しましたのは、「食育」についての、「こうでなければいけない!」という視点からではありません。
今回、「写真、撮らせてね~!」と言って撮ってみました。
皆で「選ぶものが違うね~。それぞれに。」等と言いながら。
こうやって、そのお子さんの前に置かれた好みの食事を見ておりますと、
稽古での指導ポイントが見えてくる。
そこを申し上げたかったのです。
稽古の切り口です。想像力を働かせ。
食事とそのお子さんの姿が重なります。
「ああ、そうなんだ。そういうことなのね。」と日頃の様子と照らし合わせて、妙に納得したりします。
例えば、《ウインナーを何本も盛り付ける》
「好きなことに、とことんのめり込むのかな?そういう事に集中力を発揮するのかな?他のおかずには目もくれないってことは、稽古でも、細かな点に目を向けるように言っても、心に響かないかな?理解しずらいかな?的を絞って稽古するのがいいね。」
例えば、《味噌汁にご飯、お茶も用意して魚好き。量も程ほど、自分の食べられる程度が分かっている》
「落ち着いてじっくり取り組むタイプかな?派手さより、匠の技を好むような渋さがあるね。配慮も出来るかな?自分の好みを自覚していて、こだわりもあるかもね。大勢の子どもがフルーツポンチを持ってきているのに関心が無いってことは、マイペースなのかな?他に振り回されないのかな?それとも気づいてないのかな?スペースや段取りを考えて、後で食べるつもりなのかな?自分のこだわりを引き出したらいいね。技の質を高めましょう。」
例えば、《あれもこれもそれもどれも盛り付ける人》(これ、とある大人のスタッフのことです)
「自分で確認しないと気がすまない。好奇心旺盛。受け入れることが得意。取捨選択が苦手。直感が働く。大風呂敷を広げるタイプ。睡眠不足になりがちですね。広く深く物事を捉えたいのでしょう。一極集中したらもっとキレがいいのでは?でもそれをするとストレスがたまるのかな?・・・・・食べ過ぎ、ちゃいますか?等など」
自分の想像力を働かせる訓練です。
勝手に思い込んでもいけないので、相関関係を直接本人に尋ねることもあります。
稽古の切り口は、様々なところに転がっています。
そのお子さんの特徴を知る。長所を長所として捉える。こちら側の学びです。
全体的なイメージとしては、落ち着いてじっくりと物事に取り組みやすいお子さんは野菜が好き、短時間集中タイプはお肉が好き、野菜は余り好みでない。そんな傾向にあるように感じます。でも、決め付けることはしません。
合宿では、一般の方々もお泊りの施設をお借りしております。
勿論、盛り付け方の指導もいたします。
集団での生活のマナーもあります。食育の視点も必要です。
高学年になりますと、その辺りも成長してまいりますので、4年生までは、それ程めくじら立てることもないでしょう。焦らずに、じっくりと。
きちんと伝え、口頭で教えはしますが、身につくには難しい場合もあります。
こんな風に、合宿の生活を楽しんでいました。
《こうしてブログを綴りながら》
「食育」については、基本はご家庭。
大リーガーのイチローさんが、昼食には婦人手作りの毎回同じレシピのカレーを食していることは有名。
サッカーの中田英寿さんが、野菜嫌いなこともニュースになっていました。
柔道の山下泰裕さんが、幼少時に煮干を食べていた話も記憶にあり。
フィギアスケートの荒川静香さんが現役時代からアイスクリームが大好きで、ご本人発の情報が、雑誌で連載されていたこと。
アスリートであっても、アスリートだからこそ、平均的な「食」とは一味違うこだわりがあるのだろうか。
などと、アスリートの食に関する逸話を思い出しながら「ゆうき少年武道教室」に在籍するお子さんの「食」についても思いを馳せるのでした。